ダイバー・めしこの うみのなかブログVol.2 第4回~うみの色 編~

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今回はいきものではありません。なんと「水」です(笑)

”海の色は青”とは世界?共通の認識だと思いますが、
青と言っても色々な種類の色がありますよね。

これ とか これ とか これ とか。

また、海の色は青だけではありません。黄色やはたまたまであります。

よく、「海が青いのは空の色が映っているから」とか、「周りの山の色が緑だから緑に見える」とかも言われますが、
どちらも正しいです。
周囲の風景や光の反射もさることながら、海水中に含まれるプランクトンなどの浮遊物でも色が変化します。
そして、陸から見る海の色と潜ったときの海の色は必ずしも一致しません(というか全く違います)。

光の反射、吸収の関係や、プランクトンによって色が変化する詳しい理由は調べてみてください(笑)

さて、宮城は伊豆や沖縄と違ってダイビングできる海があるということは広く認知されていません。
宮城で潜れるよ~という話をダイバーでない方にすると来る質問No.1は、「海ってきれいなの?」です。

きれいです!!!!

と自信満々に言いたいところですが、実際の回答は、
「日によって全然違います」です。

海のキレイさ(以後、この記事では水がどれくらい透明か表す”透明度”という言葉をつかいます)は、毎日変わります。
3m先まで見えないという日もあれば、15mは見えるという時もあります。
水中の浮遊物もさることながら、雨や風向き、波やうねり、潮の干満などの要因が大きくかかわっています。

雨はただ海に降り注ぐだけであれば直接濁りを引き起こす要因にはなりません。
陸に降った雨が山や川から、土や泥、そしてポイ捨てされたゴミや、養分を含み海へ流入することで濁りを引き起こします。
さほど影響が出ない地域もありますが、石巻・女川地域は、仙台湾側には旧北上川、太平洋側には北上川の河口があります。
晴れた日でも、ダムなどの放流で川の流量が増えれば、大きく濁ることも十分にあります。

”日によって全然違う”海の色ですが、実際に写真を見てもらったほうが分かりやすいですね。
以下、どの写真も女川の海で撮ったものです。また、写真の色味などは意図的に変えているものではありません。


こちらは、すごーく透明度がよいとき。
浮遊物は若干みえますが、水底10m以上のところから水面がよく見えます。水の色も青々としています。

こちらは、若干1枚目よりも透明度が落ちています。

少し白っぽいので、砂やプランクトンなどの浮遊物が若干多めです。
左側にいっぱいある赤いものはホヤです。ホヤは寒くなると放精放卵をするのですが、ものすごい数のホヤが一斉にするので、水中もかなり白く濁ります。

だんだん透明度が落ちてきました(笑)

こうなると青ではなく緑ですね。
透明度が悪くなると青から緑へ変化します。この時は5m見えないくらいかなと思います。

さらに落ちました。

濃い緑です。

そしてこちらがベスト・オブ・透明度悪い 時の写真です(笑)

緑というより黒に近くなっています。透明度はおそらく1~2m。
が、これは深い場所のため光が届きにくく暗いのでこのような色に見えます。
表層はもう少し明るいです。
水中の不純物が多いと、深い場所に光が入らないため暗く黒く見えてきます。
この濁りで水深30mくらいになると全く見えません。全くです、夜です。

このように、同じ場所でもこんなに透明度、そして色が違います。
では、透明度がいい海で遊びたい場合はどうしたらいいの??ということですが、

晴れまたは曇りの日が続いた冬の海は透明度が高くなる傾向にあります。
冬です(笑)
とは言っても、冬に海へ遊びに行こう!という人は少ないかもしれませんね。

風向きによっても透明度は変化します。
例えば、北側に陸、南側に海、という地形の場合は、北風が吹くと透明度が上がる傾向にあります。
これは”アップウェリング(湧昇流 ゆうしょうりゅう)”と言う現象です。
沖へ向かって風が吹くと、水面付近の水が押し流され、深層の冷たく透明な水が上へ上がってきます。(※沖出しの風が吹いても透明度が上がらない時もあります)
なるべく透明度が良いときに海へ行きたい場合は、天気予報などで風向きも気にして見てみるといいかもしれません。

そうは言っても自然はきまぐれ。
風も波も天気も中々思い通りにはいかないものです…。

海の透明度、海の色について書いてきましたが、水が透明なだけがいい海ではありません。
川からの水も濁りを引き起こす、と書きましたが、山からの養分を運んできてくれるのもこの水です。
それが海へ流れることで、私たちが食べているおいしい海産物や魚も育つのですね。

さて、今月はもう一度更新予定です。
「読んでます!」とお声がけいただくことがありますが、とっても嬉しいです。ありがとうございます!
亀の歩みですが残りも頑張って書きますのでお付き合いくださいませm(__)m