ダイバー・めしこの うみのなかブログ vol.2 第3回~ヒドラ(ヒドロ虫)編〜

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今回は「ヒドラ」です。(だんだんマニアックになってきたとか言わない)

ヒドラ?ウルトラマンとかに出てくる怪獣の名前?
とか思うかもしれませんが、れっきとした現存する生物の名前です。
魚のように目立つ動物ではなく、かなりちいさいものがほとんどですが個人的には大好きな生きものです。

 

さて、ではヒドラとはなにかというと「ヒドロ虫」という動物の一種です。虫なのに動物です。
えー…虫とか見たくなーい… と思ったそこのアナタ、安心してください、虫は一切出てきません!!!

ヒドラの多くは海水中にすんでおり、淡水にいるものもあります。”刺胞動物”という、触手に(毒)針をもついきものの一種です。
簡単にいうと、刺胞動物の中でふわふわ水中をただよっているのがクラゲで、どこかに固着するのがヒドロ虫です。(例外あり)

高校で生物を専攻していた方は、ヒドラの切断実験などしません…でしたかね?(あれは淡水のヒドラです)

かたちは個体によって多種多様で、私は個人的に、水中の雑草や花だと思っています。
前回の“アマモ”で書いた通り、海中には草花はほんの一部しかありません。海藻も育たないような場所で、よーーく見ると植物のようなすがたでそこに生息しています。

 

さて、そのヒドロ虫たちですが、よく話題にのぼるのがこちら

カツオノエボシ
です。

え!?クラゲじゃないの!?
と思うかもしれませんが、クラゲでもありたくさんのヒドロ虫の集まりでもあり…といういきものです。
ご存知の通り、強い毒があって触るなキケンなものです。

去る8月の潮目撮影の際、海面のゴミを回収していたのですが、その時にビニール袋だと思って危うく触れてしまうところでした(危ない危ない)。
こちらは今年、県内の海でも多数目撃されております。浜に打ち上げられているものも、まだ毒がありますのでもし見かけられた際はお手を触れませんようお気をつけください。

 

お次はこちら

シロガヤ
です。

これも植物のように見えますが、ヒドロ虫の一種です。
日本の沿岸部の多くの場所で見ることができます。
浅瀬にもありますので、海水浴やスノーケリングの際などは注意が必要です。
私は今年、このシロガヤに触れてしまい、1週間塗り薬と包帯生活でした。素手で触れると炎症を起こしますので気を付けてくださいね。こうしてみる分にはキレイですよね。

 

そして名前は分からないのですが、水中のいたるところ(と言ってもそんなに多くはないですが)にあるヒドラです↓

大きさは1㎝未満。非常に小さいです。
これは触れてもなんともありませんでした(人によるかもしれません)。

こうしてみるとちょっとお花っぽくないでしょうか?透け感があっていいな~と思います(笑)

 

岩や海底などに固着するものもあれば、生物とともに暮らすヒドラもいます。

こちらは、イガグリホンヤドカリ。
背負っている貝がふさふさしていますが、これが”イガグリガイウミヒドラ”というヒドロ虫の集合体です。

もう少し拡大して撮った写真がこちら↓

これも植物みたいに見えますよね。
ヒドロ虫はいきものなので、ヤドカリと一緒に成長します。
ヤドカリは”宿借り”という名の通り、通常は体の大きさに合う貝をどんどん借り換えていくのですが、このヤドカリはその必要がありません。
通常のヤドカリが、転勤族で引っ越しを繰り返す人ならば、イガグリホンヤドカリは一戸建てマイホーム増築リフォーム、ってところでしょうか(違う?)。

このように、刺胞動物のなかのヒドラ(ヒドロ虫)は、その形や形態もさまざまです。
触手を含めると10mになるものもいれば、目にはほとんど見えないような大きさのものまで、水中にたくさん生息しています。
ただ、刺胞動物という性質上、皮膚に触れると何らかの影響が出る可能性があります。

”君子危うきに近寄らず”。陸上よりも水中の生き物の方が謎の度合いがかなり高いです。
よく見知ったもの以外には、軽々しく触れたり捕まえたりいじったりしないようにしてくださいね。

それではまた次回。