ダイバー・めしこの うみのなかブログVol.2 第12回(最終回)

めしこです。

12回にわたってお届けしてきました、うみのなかブログVol.2も、今回で最後となります。

これまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

前回、前々回と”寄生”と”共生”の話をしましたが、ちょっと小難しかったでしょうか…?

今回は小難しい話はナシにして、うみのなかから見た、うみの魅力を好き勝手に話して終わりにしたいと思います(笑)

 

よく聞かれるのですが私が海に潜ることになったきっかけは、テレビで水中洞窟の景色が放送されていて、それがあまりにも美しかったので自分の目で見たい!と思ったことです。

ダイビングもスノーケリングも経験が一切なかったのですが、単身西伊豆のダイビングショップに赴き講習を受けたことがはじまりです。ダイビングを始めてかれこれ10年ほどになります。その間に震災もありましたが、1年以上潜ることをやめていた時はありません。

私にとってうみのなかの世界というのは、とても魅力のあるものだったからです。

 

 

さてさて、この記事を読んでいる人の中で、海に長い時間潜ったことがある!という方はどれくらいいるのでしょうか。

恐らく半分もいないくらいかな、と思います。スキューバダイビングというのは、シュノーケリングや素潜りよりも少し、敷居が高い感じがしますよね。

ただ、水中に長くいることができるので、生物や景色をじっくりと観察することができます。

 

じゃあ、うみのなかは何がそんなにおもしろいの?という話ですが、

(ここからは、あくまで私の感じていることなので他の方がどう思っているかはわかりません(笑))

 

 

①陸上にはない景色やいきものを見て楽しめる

これまでも生物やうみのなかの世界のことを書いてきたので、今更感はありますが…。

一面ブルーやグリーン、白っぽかったり黄色っぽかったり、カラーフィルターをかけたような景色、そして陸上では見ることができない動植物たち。

 

陸で(主に食用として)見ることができる海のいきものも、水中ではよりいきいきと鮮やかに見えます。

 

ちいさなちいさな、網にはかからない魚や、珍しい生態シーンに遭遇することもしばしば。

日本は特に、南北に伸びている列島ということ、近海を流れる海流の種類が多いこと、などの理由で北は流氷から南はサンゴ礁まで、多種多様な生物とその生態を見ることができる恵まれし海なのです。

 

 

②海=青 だけじゃない、カラフルな水中世界

こちらもいままでの記事の中で幾度となく触れてきました。

水中では自分とモノとの間に水の層があるので、どうしても青っぽく色が失われたように見えます。が、光を当てたり近づいたりしてよーく見ると、それはそれは色鮮やかな世界が広がっています。

ここ、東北の海は南ほど魚の色はカラフルではありませんが、それでも美しい自然の色をたくさん見ることができます。

 

 

③なんともいえない浮遊感がやみつきになる

これは個人のスキルの問題もありますが、慣れれば水中を上下左右360℃自由自在に移動することができます。

空を飛んだことはありませんが、空を飛んでいるような感じです(↑の写真のような)。

宇宙にも行ったことはありませんが、重力がないようにさえ感じることもあります(実際はありますよ)。

 

 

④たとえ何もなくても、水中にいるだけでたのしい

生物や美しい景色に出会えなかったとしても、水につつまれてぷわぷわただよっているだけでも楽しいです。

非日常を感じることができるからでしょうか。陸の喧騒から離れ、自分の呼吸音と泡の音だけが聞こえる世界。

日常のストレスが、自分の吐く泡となって消えていくような気さえします。

私がダイビングを始めたのは会社員時代でしたが、仕事のストレスも潜ることですっかり忘れることができました。

 

泡さえもきれいです。

透明度がよく晴れた日なんかは、この泡が太陽の光できらきら輝いてそれはそれはもう美しく見えます。

 

 

⑤もはや海上にいるだけでもたのしい

うみのなかじゃないじゃん!という突っ込みはさておき、もうなんかわかんないんですけど楽しくなります。

海上じゃなくてビーチにいるだけでも気持ちよくならないですか?波の音、砂浜、潮風、雰囲気…

(写真:けいすけさん)

 

だからumihamaそうじも楽しくできるんではないかな~と思います。参加してくださったことがある方は分かってくれるはず!!

(そして参加したことのないアナタ!ぜひお越しくださいませ~(∩´∀`)∩)

自然の力はすごいですね。ただそれに触れているだけでパワーをもらえる気がします。

潜水せずとも十分楽しめます。

 

とにかく楽しい!ということが伝わったのであれば幸いです(笑)

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震災後は特に、なんだか怖いから…と、海に足を運ぶ機会が少なくなった方もいらっしゃいます。

「畏怖」ということばがあるように、尊敬しつつも怖がる感情があることはとてもいいことだと思います。

ただ、いろんな魅力があるこの場所(海)をもっと知ってほしい!とは思うので、気が向いたらどうぞ海を見に行ってみてください。今まで見るのも嫌だったものが、もしかするとちょっとしたきっかけで好きになるかもしれません。

好き勝手書き散らかしてきたこのブログですが、これもそんなきっかけのひとつになったらいいなぁと思っています。

 

このブログはひとまず今回で終わりとなりますが、これからもどこかで地元の海のすばらしさを伝えていけたらな~と考えています。

Vol.1も含めると全24回、お付き合いくださいましてありがとうございました!

また、お会いしましょう!

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