第3回 ダイバー・めしこの うみのなかブログ~白鮭編~

お久しぶりの更新です!今月から月2回のペースでお届けしていきます☺ めしこです。

第3回は今がシーズンまっさかり!「白鮭」です。

最近めっきり寒くなり、朝晩は秋というより冬という感じがしますが…
”秋鮭”という言葉があるくらい秋のシーズンの鮭は人気があります。
秋は鮭が自分の生まれた川に帰ってくる季節です。

身を削って、死んでしまう寸前の状態になってまで川の上流を目指して登ってくる鮭の生命力には感心させられます。
子孫を残す前に息絶えてしまう個体も多いです。よしんば、うまくペアを作れて産卵できたとしてもその後は力尽きてしまいます。
まさに「命のリレー」が行われているのです!


これが鮭の卵。よく食べられる「いくら」とは少し違います。
卵膜(らんまく)が形成され、白っぽくなっています。生みたてはもう少しオレンジっぽい色です。
いくらのように、触ってもすぐつぶれることはありません。以外と固いです。

 

 

鮭を観察するうえで、オスとメスが見分けられるようになると動きがよくわかります。
オスとメスの見分け方の大きなポイントは、顔と背びれです。

まずはオス

・あごがしゃくれており、強そうな顔
・頭の形は直線的で、メスをくわえるためのキバがある
・尾びれは「く」の字を書いたようにしっかりと角度がある
・体の側面には、赤い炎のようなもようがある
・ひれは、オスのほうが大きい


・丸みをおびている頭で、やさしそうな顔
・口と目の間が短い
・尾びれはゆるやかにカーブを描いている
・体の側面のもようは、黒い一本線

…などの違いがあります。

観察する際だけでなく、スーパーや魚屋さんで鮭を見るときもこれを意識してみると面白いかもしれませんね(*´▽`*)

 

さて、この白鮭ですが、市内の川でも遡上を観察することができます。※「遡上(そじょう)」とは流れをさかのぼっていくことです
鮭は海で捕れる魚ですが、もともとは川で生まれ、海へ出てから4年後くらいにまた生まれた川へ戻ってきて産卵します。

海へでてから4年後ということは…
今年観察できる鮭は2014年頃に生まれた鮭です。
鮭が自分の生まれた川へ戻ってくることができる理由については、いろいろな説がありますが、はっきりとはわかっていません。
嗅覚によるもの、という説が有力なようです。
震災で川のようすがすっかり変わってしまっても戻ってこれるのですから、すごいですね!

 

次回は今月末更新の予定です!お楽しみに♪

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