ダイバー・めしこの うみのなかブログVol.2 第7回~タコ 編~

めしこです。

今回は食べて良し、見て良し(?)なタコを紹介したいと思います。

<これもタコだよ

 

みなさんよくなじみのあるタコといえば…

マダコかミズダコだと思います。スーパーに行けば見れます(主に足だけ…)。

おいしくて私も大好きです。

 

食材としての話はさておき、東北の海でよく遭遇するのはダントツでマダコ。

ミズダコも生息していますが、マダコほど数はみられません。あとはイイダコも数は少ないですが観察できています。
さて、このミズダコはタコの中では一番大きくなり、今まで確認された最も大きいサイズはなんと9m!!

人間は呑み込まれてしまいそうですね💦

実物を見たい方は、現在うみの杜水族館に展示されていますので見に行ってみてはいかがでしょうか?(9mとまではいきませんが(笑)

 

記事の頭にのせているのはマダコです。

マダコは大きくても1mくらいのタコ。マダコだけに限らず、割となんでも食べます。甲殻類や貝類が主な食べ物らしいですが、以前私が勤めていた職場にあった水槽にタコが入った時は、人工のエサは食べずに水槽の中の魚をバリバリ食べていました。

ちなみにその時に水槽にいたのは、メバル、イシダイ、イシガキダイなどなど…。日に日に水槽内から魚が消えていったのを、今でもよく覚えています…(;´・ω・)

東北では、夏終わり~秋にかけて産卵し、その卵はさながら”水中の藤の花”といったところでしょうか。

巣穴の天井からいくつもの卵の房がぶらさがっています。調べてみたら”海藤花(かいとうげ)”と呼ばれるそうです。ステキ…。

こちらがマダコの抱卵のようす。白いふさが卵です。海藤花!

タコはメスが卵を守り、孵化を見届けたのちにその人生を終えます。

 

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冒頭、タコがおいしいという話をしましたが、タコを日常的に消費するのは日本が世界でダントツだということはご存知でしょうか?

西洋では古来より、その見た目などからタコは”悪魔の化身”だとか”デビルフィッシュ”だとか呼ばれていました。

近年は文化交流等により、タコ食が認知され、昔よりは食材として利用されているようです。

日本では、弥生時代から食されていたのではないかという説もあります。→神戸市埋蔵文化センター収蔵品:蛸壺https://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/center/relics/art/details/92.html

 

食材として認知されているタコですが、少し前に猛毒を持ったタコが話題になりました。

それがこちらのタコ。

体長は10㎝ほどのタコ、”ヒョウモンダコ”です。

美しい青色のもようを持つタコですが、強い毒をもちます。触ったり噛まれたりすると、”最悪の場合は”死に至ります。

日本での死亡例は報告されていません。ちなみに、東北では観察されていません。こちらの写真は静岡の海で撮影したものです。

基本的にタコを含み海のいきものは、人間が近づくと逃げていきます。よく、”攻撃された”、”噛まれた”、”刺された”といいますが、好んで人を襲う海洋生物はそういません。サメも同じです。

キケンを感じた時の防衛本能で何らかの行動を起こし、それが人間にとって悪影響を及ぼした、ということです。

このヒョウモンダコも、私が近づくとぴゅーっと逃げていきました。

<ぴゅーっ

 

むやみに触ったり、誤って踏んづけたりしないように注意してくださいね。タコだけに限らず。

 

 

さきほど、タコを日常的に消費するのは日本だという話をしましたが、タコによく似たイカは、タコほど忌避されるものではないようです。

姿は似ているんですけどね…不思議ですね。

 

ちなみに以下の写真は、タコだと思いますか?イカだと思いますか?

 

パッと見ただけではわからないですよね~

答えは…次回!

 

次はそう、イカ(とタコ)のはなしをします!お楽しみに~

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