ダイバー・めしこの うみのなかブログVol.2 第10回〜寄生?共生?(前編)~

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めしこです。

 

突然ですが、私は寄生虫が好きです。

海の中はもちろんですが、それ以外の寄生虫もとても興味があります。

東京都目黒にある寄生虫博物館、一度は行ってみたいですね…。

 

と、いうことで今回は寄生のはなしです。

あんまり虫っぽい/気持ち悪い写真は使いませんが、自己責任で閲覧お願いします(笑)

 

寄生、というのは共生の対義語のように思えますが、寄生も共生の一種です。

寄生を辞書でひいてみると、
1)異種の生物が一緒に生活して、一方が利益を受け、他方が害を受けている生活形態。害を受ける方の生物を宿主という。
2)自分で生活できずに、他の者を頼って生活すること。
共生は、
1)一緒に生活すること。
2)異種の生物の共存様式。普通、二種の生物が互いに利益を好感して生活する相利共生を指す。
相利共生(そうりきょうせい)のほかにも片利共生(へんりきょうせい)というものがあります。それは、”一方が利益を受けるが、他方は利益も害も受けないような共生”のことです。

働かずに親御さんの収入を当てに暮らす人のことを”パラサイトシングル”と言ったりしますが、これも親と共生はしています(ブラックジョークです)。

 

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さて、海の中でもいろいろな形でいきものたちが共生(または寄生)しています。

 

石巻・女川の海で見れる寄生虫No.1は恐らく”ウミクワガタ”です。

その名前のとおり、成長したオスはクワガタのような見た目をしています。

絵で描くとこんな感じです。

目が赤くてかわいいんですよ♪ 実物が気になる方は調べてみてくださいね(ただし、虫が苦手な人は要注意です)。

 

生体はその辺をぷらぷらっとしてしまう&小さい(大きさ約2~3mm)のでかなり見つけにくいですが、

幼生のうちは宿主に寄生して吸血するため観察は容易です。

 

こちら、フサギンポに寄生するウミクワガタ。横長で半透明の何かがくっついていますが、これがウミクワガタです。

あまり動かない魚に寄生しているのをよく見かけます。

赤っぽく見えるのは吸血しているからです。

 

こちらは卵を守っているアイナメのオスにたくさんくっついています。

白い米粒のようなものはすべてウミクワガタです。

たくさんついていますが赤い個体が見受けられません。

フサギンポよりもうろこが硬いため吸血しにくいのかもしれませんね。

魚のうろこは寄生虫から身を守ってくれます。

 

 

ウミクワガタのほかにも、メバルに寄生している?こんなのも。(名称不明)

 

 

そしてマンボウにも寄生虫が付きやすいです。これは石巻の狐崎浜で撮ったもの。

こちらのマンボウ、寄生虫によってヒレの損傷が激しくなっています。

実はマンボウは寄生虫のデパートです(笑)

体表面の面積が大きいことや、のんびりとしているので寄生虫が付きやすいと言われています。

ただ、どんな魚にも寄生虫はつくものですので、”そんなに寄生虫がいるんなら食べたくない!”なんて言わないでくださいね~

きちんと処理すれば大丈夫ですので!ただ、どんな魚もそうですが自分で捌いて生で食べる際は注意してください。

マンボウおいしいですよ~(∩´∀`)∩

 

 

さて、こちらは宮城にはいない魚で”ガラスハゼ”といいます。

その名の通り、体がガラスのように透けていて綺麗な魚です。

一見、寄生虫なんていないように思えますが、背中に背負っているようにぽこっと出ている部分、これが寄生虫です。

おそらく、”イカリムシ”かなぁーと思います。

これは”カイアシ類”という甲殻類のなかま。後ろにはコイルのようなものが2本出ていますが、これは卵。

寄生虫とは言っても、あんまり虫っぽくないですよね。

 

このように、一口に寄生虫といっても形も大きさも寄生の仕方もさまざま。

今回は体表面についているものだけでしたが(撮影が容易なので)、口の中や臓器の中にいるものなどもいます。

”寄生虫”、”寄生動物”という名前だけで敬遠されがちですが、よくよく調べてみるととても面白い生態がぞくぞくと出てきます。

見た目も中々かわいいものも多いんですよ。

 

…と、あんまり語りすぎると長くなってしまいますのでこの辺で。

次は”共生するいきもの”についてです。もう寄生虫は出てきませんので安心してくださいね(笑)