石巻の海ゴミの状況
2012年から2020年まで、全85回+αのumihamaそうじをデータで見てみましょう。川沿いに人口が集中している旧北上川河口近くの渡波海水浴場などでは生活ゴミと漁業系のゴミが多く、波板海岸など人口が多くない北上川の加工などでは、生活ゴミよりも流木が圧倒的に多い結果となっています。また季節ごとに風の向きによってゴミが溜まりやすい場所があることも分かって来ました。
雄勝 / 波板海岸7回
昔から美しいビーチとして親しまれ、震災後も夏になると海開きが行われるビーチ。地元の区長さんたちと共に、海開きに向けて活動している。水中は比較的キレイな状態。北上川の河口が近いが、川沿いの人口が少ない為か、流れ着く生活ゴミはとても少ない。ゴミの内訳を見ると圧倒的に木が多いのが特徴。
女川 / 竹浦5回
地元竹浦ガールズたちとの出会いから、2012年11月にはじめて水中と陸の両方でのゴミ拾いを開催。石巻海さくらにとって始まりの場所であり大切な場所。震災後のダイビングスポットとしても全国のダイバーたちが数多く訪れている。また、船を出してくれる漁師さんたちがいつも温かく迎え入れてくれるのも嬉しい。
女川 / 石浜2回
地形と海流等の理由で震災後の瓦礫が固まって沈んでいる場所があり、家電製品や家屋の一部、金属類などが海中から数多く引き上げられた。護岸工事や処理方法などの理由もあり、いつでも開催出来ると言うわけでは無いが、今後また活動していきたい場所でもある。
長浜海岸19回
2018年に海水浴場として正式に再開したビーチ。もっともしないからアクセスしやすい場所で毎年、海水浴シーズンの前後にumihamaそうじを開催。参加人数が100人を超えることも子ども連れや地元の人たちも多く参加してくれる。旧北上川の河口から近いことで、台風の後などは大量の漁業系のゴミや生活ゴミが流れ着く場所。
荻浜3回
現代の牡蠣養殖の方法がこの浜からはじまったことでも有名。石巻海さくらの強力サポーター牡蠣漁師 純ちゃんの住む浜。生活圏の部分だけでなく、林道の先にある震災後そのままになっていた小さな水辺を重点的に活動。水中瓦礫の引き上げでは漁師のみなさんも多数協力してくれる。
狐崎浜20回
震災後のロープや漁具が絡まった大きな塊が砂に埋まっている小さな地元のプライベートビーチ。地道に手作業での作業を何度も繰り返す中で、漁師さんたちとの深い関係を築くことができている。2013年から地元小学校のサマーキャンプでシュノーケリング教室を開催。夏には家族で遊ぶ地元の人たちの姿も。
のり浜9回
地元サーファーのみなさんと一緒に活動。金華山の牡鹿半島側の対岸に位置し、海が荒れた後には多くの漁具や生活ゴミなどが打ち上げられる場所。浜までの山道を登ってゴミを回収しなければならず、なかなか骨が折れるが、終わった後の爽快感はまた格別。今後も定期的に活動予定。
女川/夏浜4回
女川町にあるローカルビーチ。鳴き砂として有名で、地元の海水浴場として復活し、夏には多くの人で賑わうスポットになって来た。しかし、BBQのあとのゴミなどが散乱していることも。。。地元のママさんたちとも協力して子ども達が安心して海遊びができるようにしていきたい。
蛤浜8回
カフェはまぐり堂がある牡鹿半島の入り口の小さな浜。STAFF了大野マリンアクティビティのホームでもあり、夏にはSUPヤカヌーなどが楽しめる。海小屋が完成し毎年umihamaそうじの後に参加者向けのSUP体験会やBBQを開催。ゆったりと流れる浜時間を楽しむのに最適♪
狐崎小祝5回
狐崎の漁師さんから、冬に西南の風が吹いて、ゴミが溜まりやすい場所という話を聞いたことからumihamaそうじを開催するようになった小さなビーチ。風で飛ばされて来た発砲スチロールなど積年のゴミが大量に茂みの中に溜まっている。開催出来ないほどの強い風が吹くことも。