めしこです。
今回のいきものは”クチバシカジカ”です。
まず、文章だけで魚の見た目を想像してみてください。
クチバシカジカはその名前のとおり、とがった口をもつ魚です。
2頭身で、大きくなっても7~8cm、色は黄色っぽく、動物でいうとイノシシの形に似ています。
以上の情報のもと、友人に描いてもらったクチバシカジカがこちらです。
ドンッ
けど、惜しい?????
というか、”キイロ”って(笑)
…と、これは置いておいて、
こちらがクチバシカジカです!!↓
変わった魚ですよね~。
クチバシカジカは、潜水での継続観察は日本ではいま、ここ三陸沿岸のみ。
海外ではカナダやアメリカにも生息していますが、別な種類ではないかと言われています。
かなり珍しい魚で、個体数が少ないため水中でも”潜ればかならずいる!”というものではありません。
横からみると上の写真のようなかたちなのですが、これが角度を変えてみると全く違います。
これが見つけにくくしている要因のひとつかもしれません。
めしこ的クチバシカジカの推しポイントはこちらです↓
①光を当てた時のキャッチアイ(アイキャッチ)=目に映る光のきらきら がきれい!
クチバシカジカにかかわらず、カジカ系の魚はこれがとてもきれいです。
が、クチバシカジカはこれが稲妻のようなギザギザになります。
②興奮すると濃くなる?もようが不思議!
フツーの状態がこちら↓
うっすらと頭部に茶色いもようがあるのですが、興奮・緊張してくるとこれが濃くなる?
もちろん個体差もあると思いますが、私はこれを見ると「もののけ姫」のシシ神さま(だいだらぼっちの時の)を思い出します。
知らない人は検索してみてください(笑)
③泳げない
クチバシカジカは、移動するときに水底や壁をむなびれを使って、人間でいうと”ほふく前進”のような感じで移動します。
お腹をずりずりと擦って動く姿が、ぜんまい仕掛けのオモチャのようでかわいらしいです。
そんなに大きさもなく、漁で網にかかることもほとんどありません。食用でもないので一般的な知名度は低いです。
また、観察できる生息域がせまく、数も少ない魚なので、その生態はまだ詳しくわかっていません。
ただ、こんなレアな魚が石巻・女川地域にいる!!ということだけでも知っていただけたらと思います。
仙台のうみの杜水族館でも見ることができるようですよ~。
リアルクチバシを見たい方は、水族館か、ダイビングを始めてください(笑)
ご指名いただければ、喜んで指導します(*´▽`*)
残り3回、引き続きどうぞお付き合いくださいませ♪